1. >
  2. >
  3. 千葉の郷土料理を紹介します
こんな名物いいな
グルメ

千葉の郷土料理を紹介します

千葉県の郷土料理いろいろ

千葉県は昔より肥沃な土地と豊富な海産資源により、食生活には恵まれた環境にありました。
そのため伝統料理や郷土料理としては、非常にたくさんの食材を用いた豪華なものが多く見られたりします。
特にお祝いの席での定番となっている料理などは、見た目も鮮やかで芸術品といってもよいくらいのものもあり、華やかに席を彩る役割を担ってくれています。

一般家庭で食べられるようなお惣菜を見ても、特産品を上手に使った他の地域には見られないようなものがあったりします。
全体的に食材そのものは他の地域でもよく見かけるものが多いですが、調理方法が独特であったり、組み合わせが絶妙であったりという傾向にあります。
千葉県内にはそうした千葉独特の郷土料理を中心に提供する飲食店もいくつかあるので、県外の人もぜひ千葉に来たときにはそうしたお店を利用してもらいたいです。

冠婚葬祭で見られる郷土料理

まず千葉を代表する郷土料理と言えるのが「太巻き寿司」です。
太巻き寿司そのものは全国にある普通の料理ですが、千葉県内で見られるものはちょっと変わった輪切りにしたときに何かの模様や文字になっているというもので、例えるならば金太郎飴のような感じになっています。

お祝い事の席に出されることも多いので「太巻き祭り寿司」とお祝いの意味をつけて呼ばれることもよくあり、最近では新しいデザインのお寿司も登場するなど千葉県全域で多く作られる料理になっています。
千葉県の太巻き祭り寿司はもともとは九十九里町周辺で始まったものと言われているのですが、現在では幅広く千葉県内全般に広がっているので、どこでも優れたデザインのものを見かけることができます。
伝統的な絵柄としては、花や「祝」の文字といったものがありますが、その絵柄も大変凝っており、花などではグラデーションを使って色使いを出すなどといった細かい工夫が見られます。
近年ではキャラ弁ブームの影響か、人気のアニメキャラなどを使った太巻き祭り寿司も作られており、Webサイトなどを通じてレシピが公開されています。

お米で作るお餅のお菓子

千葉県を代表する郷土料理としてもう一つ欠かせないのが「性学もち」といううるち米を使ったお餅のお菓子です。
性学もちの起源は江戸時代末期までさかのぼり、香取郡長部村(現在の旭市)で大原幽学という人が作ったものとされています。
特徴はもち米ではなくうるち米を蒸してからついたものを使うということで、普通のお餅に比べて喉の通りがよいということが特徴になっています。

お菓子ではありますが、日持ちをすることができるので保存もききやすく、家庭用で食べるものとして長く作られてきました。
この「性学」とは大原幽学が農村改革の一つとして家族の大切さを説いたことからつけられた名前であり、家庭内で仲良くしていきましょうというのがこのお餅の作られた由来となっています。
子供や老人でものどにつっかえずに食べることができるので、まさに家庭全員で楽しんで食べられる融和のためのお菓子と言えます。