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事故
管理人ブログ

中高年ライダーの事故増加

安全を心がけて

つい先日、バイクによる人身事故件数のうち40代以上のいわゆる中高年ライダーによる事故件数が急増しているというニュースを見かけました。
何でも2012年度の40~64歳までのバイク事故件数のうち181人が亡くなっているということなのですが、これは10年前の統計に比べると5割増にまでなっているといいます。

ここ数年の間にバイクの出荷台数は減少し、ライダー人口が減少の一途を辿っていることを考えると、1年で5割増という数字は決して看過できないものです。
かくいう私もそんな中高年ライダーの一人としてカウントされてしまう身分になってしまったわけですから、これはかなり危険であるという自覚を持った運転をしていかなくてはいけません。

ところでなぜこうも急激に中高年ライダーの事故が増加してしまったかというと、その背景には若いころに乗っていたものの一度は手放したバイクを再び乗りたいと思う中高年の方が増えているという現象があります。

いわゆる「リターンライダー」というやつで、若い時期にはかなりパワーのあるバイクを猛スピードで飛ばしていたような方たちが当時の気持に戻るべくバイクの運転をしてそこで事故を起こしてしまうというケースが多いといいます。

運転能力の過信

人は加齢とともにどうしても筋肉や視力が衰えていってしまうものですが、バイクにおいてはそんなちょっとした能力の衰えはダイレクトに事故に直結してしまいます。
ですが気持もわからないでもなく、最初は懐かしい気持でのんびり乗るつもりでバイクを購入しまたがってみたところ、当時の思い出やら運転の快感やらが頭の中にフィードバックしてきてついついハメを外してしまうのでしょう。

ちょっと次元の違う話ですが、かなり以前から「暴走族の中年化」として30代の暴走族といったちょっとイタい人たちが出ているというニュースもあり、青春の象徴として位置づけてしまったバイクから気持ちを上手に離すことができないのでしょう。

私自身は気ままな生活を送っていることもあり、20代から継続的にバイクを乗ってきているため特に急激に何かしたいとか思ったことはありません。
ですが、さすがに30代後半あたりになると傾きかけた大型バイクを立て直すのにちょっと息が切れてしまったり、急な突風に反応が遅れそうになってしまったりということはありました。
自分の運転技術を過信することなく、できれば60代以降もバイクとは上手にお付き合いをしていきたいです。