香ばしいお菓子
千葉県で今最も注目されているお菓子といえば、「なごみの米屋」のぴーなっつ最中です。
ぴーなっつ最中は、全国観光土産品連盟推奨品にも認定されているお菓子で、千葉名産の落花生をふんだんに使い、白あんと合わせた絶妙の香ばしい甘さをしています。
また、ぴーなっつ最中のパッケージをよく見るとごくたまに幸せのクローバーを握りしめたイメージキャラクターの「ぴーちゃん」を見つけることもできます。
地元で味わうだけでなく、観光や出張などで千葉県を訪れたときにはぜひおみやげにしていってもらいたい、千葉の代表的なお菓子です。
ぴーなっつ最中を作っているのは、千葉県成田市での老舗菓子店であるなごみの米屋です。
なごみの米屋はかつて「ようかんの米屋」として明治32年にスタートしました。
創業者である諸岡長蔵は、日本で初めての栗羊羹を作った人としても知られています。
値引きされない価値
羊羹はもともとは精進料理である栗羹をヒントに小豆を練り込む形でできあがったものです。
栗羊羹というお菓子が発明されてからというもの、成田市内には次々と羊羹店が乱立するようになり、粗悪品を安売りする業者が数多くありました。
ですがようかんの米屋では、一切の値引きをせずに値切るお客には売らないとまでいう徹底した職人技術で確かな人気をつかんでいきました。
ただしこの値引きなしの戦術は単に高級感を出すためのものではなく、それだけ製造過程にきちんとしたものを使っていたためのもので、品質を保つための値引きなしというかなり原価に近い販売かかくであったともいいます。
結果的には現在ではこのなごみの米屋の羊羹は成田山参道における代表的な和菓子店となりました。
ようかんの米屋は平成2年よりなごみの米屋と社名を変更し、以後羊羹にこだわることなく多くの和菓子を取り扱うようになりました。
以後支店を増やしたり数々の受賞歴をつくったりしつつ、今も順調に営業をしています。
なごみの米屋の羊羹についての歴史は、隣接する「成田羊羹資料館」で詳しく見ることもできます。
成田羊羹資料館では、米屋の歴史だけでなく日本国内における羊羹のルーツを紹介するとともに、創業当時の羊羹作りの道具などの展示をみることができます。
成田市の隠れた観光スポットとしても有名なので、近くによったときにはぜひ立ち寄ってもらいたいです。
なごみの米屋の製品のうちのいくつかは、公式ホームページからのオンラインショッピングでも購入することができます。