ライダーの為の道
千葉県と茨城県をつなぐ国道356号線のことを利根水郷ラインといいます。
利根水郷ラインの特徴は気持ちのよい堤防からの風景と、雄大な利根川の風景を見ながら走ってゆけるということです。
途中にちょっとバイクを止めて休めば、堤防にずらっとしきつめられた気持ちのよい草原があるので、ちょっと気持ちをリフレッシュしたいときなどにはおすすめです。
利根川は流域面積では日本一を誇るほどの大きな川なので、川風を感じながら並走する爽快さは他の場所では決して味わえないものです。
北総地域でも有数の人気ツーリングコースなので、初心者ライダーにも初めての遠出場所として使うことができます。
千葉県内で利根水郷ラインに入るには、まず印西市街を抜けそこから佐原地区を目指します。
印西地区は比較的交通量も多く、サイクリングロードも
併設されていたりするためそれほど絶景と呼べる風景はありません。
それが佐原区間に入ってくると堤防の高さもぐっと高くなり、利根川をまたぐ橋や並走する道路などを見ることができます。
ライダーにとってありがたいのが、この佐原区間には信号が全くないという点です。
夏の終わりから初秋にかけての時期にツーリングをすれば、刈り取る前の豊かな稲穂を見ることができます。利根川の豊かな水を受けて育った稲穂の色は非常に美しいものです。
また、川岸ではよく牛が放牧をされており、のんきに草をはむ牛達の群れを見ながら走っていくこともできます。
観光にも向いた場所
佐原まで足を伸ばしたのなら、ぜひ佐原市内も観光をしてみたいところです。
佐原市は全国でも有数の歴史建造物の多い町なので、利根川水運を使った川を道路として使う珍しい町並みや、有名な香取神宮などを見ることができます。
歴史好きな人にとってはたまらないようなスポットも数多くあるので、事前に簡単に回ることができるプランを立てていった方がよいかもしれません。
またさらに茨城側に足を伸ばしてみれば、近くの牛久市にある牛久大仏を見ることもできます。
牛久大仏は山の上に建てられた巨大な仏像で、遠くから眺めてみるだけでも相当の迫力があります。
牛久大仏の周辺は有料公園となっており、花が咲く時期に行けばかなり整備された花畑を見ることもできます。
牛久大仏は観光地であるとともに由緒ある仏教系の建造物であるので、内部の展示物はかなり本格的なものとなっています。
普段は何かとネタ扱いをされがちな牛久大仏の意外な素顔を見てみるのもまたギャップがあって楽しいものです。