野島埼灯台の特徴について
野島埼灯台は、南房総市の白浜エリアにある灯台です。
太平洋に突き出た形となっている部分に設置されているもので、ここまで来ると視界いっぱいの太平洋を眺められるのが特徴です。
野島埼灯台の先には南房総国定公園があります。
この灯台には展望台が設置されていますので、より高い位置から海を眺めることができて開放感たっぷりの海の情景に身をゆだねられるのが魅力です。
灯台に併設される形で、日本財団が作った「きらりん館」という愛称で親しまれる灯台資料展示室があります。
灯台が作られた歴史や周辺エリアの開発の沿革などの資料が展示されていますので、ちょっと立ち寄って見てみたいところです。
この野島埼灯台は、なんと慶応2年にまでさかのぼる大変古い歴史を持つものです。
江戸条約というアメリカをはじめとする4か国と結んだ条約によって、日本の沿岸に8つの灯台を建てることが取り決められました。
その一つとしてこの野島埼灯台が含まれていたのです。
日本の開国に大きく関わった灯台で、明治2年には仮の灯台に火がともされて本格的に機能を始めました。
その後、関東大震災の時に本灯台が倒壊してしまいましたが、復旧工事にて八角形の美しい灯台が建てられ現在に至っています。
この灯台を目印として、世界中から太平洋を渡ってくる船が東京湾の入口に入ってくる様子を見ることができます。
野島埼灯台は完全電化となっていますが、実にその光は31kmもの距離まで到達し、73万カンテラという強い光量を放っています。
野島埼灯台周辺の見どころ
野島埼灯台に来たら、やはり灯台にある展望デッキから雄大な太平洋を眺めたいものです。
海が果てしなく続く様子や、地球が丸く見える情景は日頃のストレスを一気に解消してくれる爽やかなものです。
また大型タンカー船など、たくさんの船が東京湾に向かって進んでいく様子も見ることができ、飽きることなく時間を過ごせるでしょう。
野島埼灯台から進むと国定公園に入れます。
この公園内は散策することができて、海沿いのゆったりとした雰囲気を楽しめます。
このスポットは朝日も夕日も美しく見えるところですので、そのタイミングを狙ってくる人も多くいます。
写真映えのする景色を狙って写真を撮る目的の方もたくさん来ます。
アクセス
野島埼灯台へのアクセスは、自動車を使って来る場合には富津館山道路の冨浦インターチェンジで降ります。
その後県道86号線を使って海沿いを走り、国道410号線に入ります。
インターチェンジからはだいたい30分というところでしょう。
鉄道を使ってアクセスする場合は、JR内房線の館山駅で降ります。
そこからJRバス関東で野島埼灯台行きのバスが出ていますので、灯台前のバス停で降りれば歩いて10分くらいで灯台に着けます。