愛宕神社の特徴
愛宕神社の歴史は慶長8年、1603年にまでさかのぼります。
徳川家康が江戸に幕府を開いた後、この地を守るため、特に防火という観点で土地を保護するために火の神がまつられたのが始まります。
現在でも主祭神は火産霊命という火の神となっています。
その後、慶長15年には将軍家の寄進を受ける形で神社が建立されることになります。
このように、最初から幕府の意向を汲んだ神社として生まれていて、由緒正しい霊場として人々に認知されてきたのです。
その後、関東大震災や東京大空襲などの被害を受けて、建物が消失・損壊するダメージを受けました。
しかし、昭和33年になって社殿などが再建されて今に至っています。
愛宕神社は、港区の愛宕山にあり小高い山の荘厳な雰囲気に包まれているのが特徴です。
23区においては自然の山として最も高い場所となりますので、遠くからも見上げることができます。
また、オフィスや家々が立ち並ぶ都会の情景の中に、色濃い木々が生い茂る愛宕山や自然の癒しを与えるスポットともなっています。
愛宕神社は火の神をまつっているということもあり、防火や防災の後利益を求めて参拝する人が多くいます。
商売繁盛や恋愛成就、印刷やコンピューター関連の守りとしても御利益を期待して訪れる人もいます。
愛宕神社の見どころ
広大な愛宕山はとても自然豊かでのんびりとした時間を過ごせるスポットですので、地元の方も含めて大勢の方が散策をしている様子を見られます。
大鳥居から右手に行くと多少緩やかな女坂が続き、その奥には美しい鯉が泳ぐ池に付きます。
大鳥居を正面に進むと、出世の石段とも言われる男坂を上ることになります。
その奥には茶店もあって、のんびり一息付くことができます。
見事な美しさを誇る丹塗りの門を超えると社殿となります。
社殿の前には将軍梅があり、初春の時期には見事な花を見せてくれる将軍梅を目当てに、季節になると大勢の人が訪れ、話題を作るスポットともなっています。
一般参拝の他、愛宕神社では結婚式も執り行っています。
厳粛な雰囲気の中、美しい社殿と新郎新婦の晴れやかな姿を見られる機会に遭遇することができるかもしれません。
愛宕神社へのアクセス
愛宕神社へは、東京メトロ日比谷線を使って「神谷町駅」もしくは「虎ノ門ヒルズ駅」で下車するのが近いです。
どちらの駅からも徒歩で5分くらいです。
もしくは、都営三田線を使う場合は「御成門駅」で降りて、歩いて8分程度の距離にあります。
東京メトロ銀座線を使う場合には、「虎の門駅」下車で、やはり徒歩8分というところです。
都営バスを使う方は、「渋88」に乗って「虎の門3丁目」バス停で下車するとすぐ近くです。