できれば走らないのが一番安全
安全を第一に考えるなら、やはり走らないというのが一番です。
雪道はどんなに対策をしたとしても滑りやすいことには変わりなく、思うようにハンドルやブレーキを操作するのは難しいです。
特にバイクはタイヤが2つしかなく、曲がるときは車体が傾きがちで、雪道ではちょっとしたことでもバランスを崩しやすく、スリップや転倒のリスクが高くなります。
しかし通勤や買い物の足として、どうしてもバイクで走らざるを得ないというケースはやはりあります。
そういった場合には、できる限りの対策と注意を払って運転することを心がけていかなければなりません。
タイヤを履き替えよう
雪道をバイクで走る際には、必ずタイヤを履き替えましょう。
積雪あるいは凍結している道路をノーマルタイヤで走るのは、道路交通規則で禁止されています。
危険であるのはもちろん法令に抵触しますから、タイヤを履き替えるのは絶対です。
雪道を走行する際はスタッドレスタイヤやスパイクタイヤ、チェーンを履くといった選択肢があります。
スタッドレスタイヤは積雪、凍結した道を走行するため開発されたタイヤです。
路面に対してより大きな駆動力、制動力を伝える工夫がされており、雪道でもタイヤが空回りしにくいです。
雪道でもアスファルトが見えるような路面に対して有効です。
スパイクタイヤはタイヤに金属のピンが埋め込まれており、より路面をしっかり捉えることからタイヤの空回り、横滑りを抑えてくれます。
しかし125㏄以下のバイクしか履けないのでこの点は注意が必要です。
タイヤチェーンは既存のタイヤに装着するもので、装着することで雪道でもしっかり路面をグリップし安定した走行ができます。
長距離走行には向かない、着脱に手間がかかるという点を理解した上での選択が大切です。
安全に雪道を走るためのテクニック
雪道を走るときに一番大切なのは、スピードを落とすという点です。
雪道の状況によって変わってくるものの、基本的には時速10~20キロほどのスピードでの走行を心がけましょう。
自転車くらいの速さを考えると安全で、スピードを落として走ることで万が一転倒した際も最小限のダメージに抑えることができます。
フロントブレーキを使わないというのも大切なテクニックです。
フロントブレーキは前輪をロックするため、雪道では転倒のリスクが高まります。
減速はエンジンブレーキで速度を緩めてから必要に合わせてリアブレーキを使いましょう。
リアブレーキをかける際も急ブレーキは現金、ゆっくりと操作することが大切です。
転倒に備え、危ないときはすぐに両足をつけるような体制で運転することも大切です。
スリップの際も、足を付ければ転倒する前に体勢を立て直せます。