中心街にある区役所併設の複合施設
千葉市美術館は、中央区役所と一体になった複合施設型の美術館です。
建物は戦前から残る建物である旧川崎銀行千葉支店を包み込むよう設計されており、歴史や文化を保存しつつ次世代につなげていくといった目的があり、こういった点が美術館の存在意義とも繋がっています。
美術館の収蔵物は、近代の日本絵画や版画、現代美術、房総ゆかりの作品が大きな柱となっています。
国内外の協力を得ながら様々な展覧会を開催しており、独自の切り口が評価されています。
従来の展示室に加えて常設展示室や参加・体験型のプロジェクトを開催するアトリエ、美術関連の書籍を揃えた図書室なども新たに拡張されており、より多くの人が美術に触れられる空間となっています。
現役世代はもちろん、高齢者や子どもも充実した時間を過ごせるスポットです。
充実のワークショップ
千葉市立美術館では単に展示を鑑賞するだけでなく、様々な体験を通じて美術を学べるようワークショップの開催に力をいれています。
現役アーティストや学芸員、ボランティアの解説を受けながらアートに触れられるとあり、人気も高いです。
ワークショップはギャラリートークや講演会、障子張り体験、折り紙飛行機作り、ガラスのモザイクアートや対話など内容はさまざまです。
子どもが楽しく参加できる内容も多く、作った作品などはそのまま持ち帰ることもできます。
劇遊びなど身体で表現するプログラムなどもあり、絵画に限らない多種多様なアートに触れられるのが魅力です。
それぞれのワークショップは先着順や予約制など参加の仕方も異なるため、事前にスケジュールカレンダーからチェックが必要です。
また、職場体験学習や博物館実習、ボランティアなども積極的に受け付けており、将来美術の分野で働いていきたいという場合にも良い受け皿となってくれるのも特徴です。
珍しいビル型美術館
市役所との複合施設ということもあり、千葉市美術館は地下駐車場から11階まであるビル型建築です。
1階はカフェやむーじあむショップとなっており、4階以上が美術館関連のフロアとして解放されています。
常設展示や企画展示のスペースのほか、市民アトリエもあり、市民の作品を展示、鑑賞できるのも千葉市美術館ならではの特徴です。
11階にあるレストランは地元若葉区で長く愛される和食レストランの味を楽しめます。
見晴らしの良い窓からの眺めも抜群で、レストランのみでの利用もできます。
1階のカフェではパスタやパンなどの軽食が食べられます。
開放的なカフェは座り心地も抜群で、市民の憩いの場としても親しまれています。
同1階にはミュージアムショップがあり、開催されている展覧会の関連グッズ、図録、千葉ゆかりのメーカーや作家のプロダクトを扱っています。
