千葉県の地酒を紹介
千葉県は全国的に見てもあまり「米どころ」という印象は少なく、そのためあまり日本酒の地酒として有名な場所というイメージはありません。
ですが千葉県内には日本でも有数の酒蔵が全地域にわたって存在しており、隠れた銘酒地域として日本酒ファンから支持を受けています。
千葉の蔵元を大きく分類すると、北総・上総・南総・九十九里・銚子・水郷の6つとなっており、それぞれ贈答用から自宅で飲める日常用のお酒まで幅広く作られています。
千葉の日本酒が今ひとつメジャーになりきれていない理由の一つに、これだ!と誰でも名前を聞いたことがあるような有名ブランドがないということがあります。
ですが香取郡の「五人娘」やいすみ市の「木戸泉」といったお酒は大変人気も高く、通も納得のおいしいお酒として知られています。
千葉県内でとれた酒米を使用した地元素材こだわりの清酒は「ちばの酒技酒調」という専用のシンボルマークがつけられることになっています。
千葉県独自の清酒を探しているという人は、この「ちばの酒技酒調」および、「千葉県優良県産品推奨協議会」の推薦シールがついているもので選ぶのがよいでしょう。
千葉県のお米が全国で銘酒に
ところで千葉では清酒を作るためのお米がたくさん生産されています。
あまり知られてはいませんが、日本酒を作るときには食用にされるお米をそのまま使えばよいというわけではなく、大きさや成分などより日本酒づくりに適した品種が使われることになっています。
この清酒用のお酒のことを「酒米」というのですが、千葉県内では日本で最もメジャーな酒米品種である「五百万石」と「総の舞」という品種が作付けされています。
同じ品種でも育てる地域によって味は変わるものですが、千葉県産の酒米は全国的に見ても大変に質が高く、有名醸造所に卸されていることも多くあります。
そういった意味で千葉県は日本の清酒文化を影で支える貴重な地域というふうにも言えるでしょう。